最初に歌を習った時、先生から「喉を開いて、お腹から息を出しなさい」と言われました。

この発声法はすごく広く認識されていますね。

だから、コーラスとかクラシックの唱法として学校でも教えられています。

でも、これでは「皆、同じ歌い方、同じ声質」になってしまいます。

自分の歌う声を確認する方法は、まず喋る声を出してみましょう。

その声が喉から出てるって感じる人は、まだ少し呼吸だけの訓練が必要です。

喉よりも下、胸から出ているように感じる人はそれで大丈夫です。

基本のブレストレーニングで練習した腹式呼吸のスタッカートを声を出しながらやってみます。

最初から高音を出すと喉がしまってしまうので、低音で楽な所で声を出しましょう。

イメージは体の中で声が鳴っているように感じる場所で息と声がぶつかるように。

●初級では喉より下、胸に声が響くように意識しましょう。(チェストボイスと言います)
声を出すより、お腹をアタックして出した息が胸で声になる感じです。
息をしっかり吐きますが、口からハーっと出ないように意識して下さい。

 

 

 

 

 
●高音になればなるほど、下に引っ張る意識が必要です。高い音を出そうとすると、喉に力が入り、息を止めながら声を出そうとしてしまうからです。
こうして、深い所で声を出そうとするだけで自然な高音が出せるようになります。
チェストボイス→ヘッドボイス(高音域の声)を繋ぐ中間の声「ミドルボイス」もファルセットではなく実勢に近い芯のある声で楽に出せるようになります。

 

 

●この深さの声はJazzの滑らかな余裕のある発声からミュージカルの迫力ある唱法、さらにアドリブで使うキリングパートやハードロック・ヘビーメタルで使う(超ハイトーン)の声を声帯を痛める事なく使えるようになるまさに身体で声を支える最高峰の唱法です。
急にこの深さまで声を落とそうとしても逆に個性をなくし、間違った歌い方を身に付けてしまったりします。
ゆっくりと身体をリラックスさせながら身に付けて行きましょう。

 

 

 

 

●中級・上級の人の発声のイメージの仕方
私のYouTubeで何度も説明していますが、お腹アタックがだんだん下に向かって吐くイメージになるように(実際に横隔膜は引き下がります)声を出せるように訓練してます。
(反対に肩呼吸をしている人でも図のように息を吐く事が出来る歌手が大勢います。)←但し、これでは良い声は出ますが、歌ってる本人はあまり楽ではありません。
ここで満足せず、楽に息を吸う訓練も続けて行きましょう。